公取委、特装車の架装物カルテルで極東開発と日本トレクスに排除措置命令 課徴金は59億円

  • 交通・物流・架装
  • 2025年9月26日

 特装車の架装物などをめぐり、独占禁止法(不当な取引制限)違反にあたる価格調整(カルテル)をしていたとして、公正取引委員会は、極東開発工業と子会社の日本トレクス(高崎文弘社長、愛知県豊川市)、新明和工業と子会社の東邦車輛(富田政行社長、横浜市鶴見区)を認定し、このうち極東開発と日本トレクスに排除措置命令と総額59億円の課徴金納付命令を25日までに出した。

 公取委が納付を命じた課徴金の内訳は、極東開発が26億円、日本トレクスが33億円。公取委は、極東開発と新明和が、鋼材をはじめとする原材料価格の高騰などを理由に、合意して架装物の販売価格を引き上げ、販売競争を実質的に制限していたと認定した。日本トレクスについても、東邦車輛と合意して、鋼材価格の上昇に対応するためトレーラーの販売価格を引き上げていたと判断した。

 新明和と東邦車輛は、調査前に違反行為を自主申告したため、課徴金減免制度(リーニエンシー)に基づき処分を免除された。

 極東開発は、今回の公取委による命令を受けて、社長をトップとするリスク管理委員会の設置を柱とした、コンプライアンス体制の強化とともに、役員報酬の自主返納を決定。極東開発と日本トレクスはそれぞれ、社長ら役員・幹部4人が月額報酬の30~10%を3カ月間返納する。新明和と東邦車輌も担当者を懲戒処分するとともに、両社の社長を含む計7人の役員が月額報酬の10~5%を自主返納する。

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