2021年11月の欧州新車販売、5ヵ月連続減少 半導体不足が長期化 欧州自動車工業会

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  • 2021年12月22日

 欧州自動車工業会(ACEA)が発表した主要18カ国の11月の新車販売台数は前年同月比17.3%減の77万5971台だった。半導体不足の影響が長期化し、5カ月連続での減少となった。1月からの累計販売台数は前年同期比0.3%増の973万9781台とプラスを維持したが、英国など非加盟国を除く欧州連合(EU)加盟国のみの乗用車販売台数は同0.04%減とわずかながら減少に転じた。

 国別の11月乗用車販売台数は、最大市場のドイツが前年同月比31.7%減の19万8258台と主要国の中では最大の減少幅となった。このほか、イタリアは同24.6%減の10万4478台、スペインが同12.3%減の6万6399台と大幅なマイナスとなった。これに対してフランスは同3.2%減の12万1994台、英国は同1.7%増の11万5706台と回復基調に入った。

 主要18カ国におけるメーカー別の販売台数はフォルクスワーゲン(VW)グループが同30.6%減と大きく減少したものの、シェアは21.3%でトップに戻った。前月は首位だったステランティスは同20.0%減とマイナスをVWよりも小幅に抑えたが、シェアは20.7%だった。

 日本の自動車メーカーはトヨタ自動車が同11.5%減の4万3887台、日産自動車が同17.8%減の1万7242台、マツダが同31.0%減の8841台、三菱自動車が同9.7%減の5589台、ホンダが同17.5%減の3856台だった。

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