CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2024年4月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングではキリンビールがビールの新商品「晴れ風」で首位を獲得し、ウーバーイーツが2位だった。自動車業類は10カ月連続でトップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の3月20日~4月19日に放映された全CMは2585銘柄(前月比184銘柄増)で、このうち自動車業類は61銘柄(同2銘柄減)だった。

 自動車業類では、ホンダの新型コンパクトSUV「WR―V」が前月の600位台から急浮上し、オンエア開始から4カ月目で初の首位を獲得した。2位は日産の企業CM、3位は三菱「デリカミニ」だった。

 CM総研はこれらの中からWR-Vに注目。ラップグループのSUSHIBOYS(スシボーイズ)が手掛けたリズミカルなオリジナルソングをバックに、週末のパーティーに向けて仲間と買い出しをする3人の男女を描いた。背丈よりも高い巨大なカートいっぱいに買い込んだ食材、大きなクマのぬいぐるみなど、大量の荷物を楽々と車に積み込み駐車場から軽快に走りだす様子と「みんなそろって、最高かよ。」のコピーで、SUVならではの力強いスタイリングや荷室空間の大きさ、小回りの良さを兼ね備える同モデルの魅力を伝えた。

 成人男女から支持を集め、CM好感要因では「ユーモラス」「商品にひかれた」「映像・画像」が同数で最も多くのポイントを獲得。「大人3人とくまのぬいぐるみ、買い物した分をのせても車内が広く感じました」「デザインがカッコイイので乗り替えてみたい!!」といったコメントが寄せられた。