スバルは8日、2024年3月期の最終利益(国際会計基準、IFRS)が、従来予想に対し200億円増の3400億円になると発表した。営業利益も300億円増の4500億円に上方修正した。販売台数見通しは引き下げたものの、円安の進行や海外での売り上げ構成改善により利益率が向上する。

 通期の想定為替レートは、従来予想の1ドル=140円から143円と円安方向に見直した。為替変動は通期で1105億円の営業増益要因になる(前回予想から359億円増)。連結販売台数は国内・海外とも引き下げ、前回予想の101万台から98万台に変更した。生産台数も1万台引き下げ100万台となるが、コロナ禍前の水準には戻る見通し。

 23年4~12月期決算は、海外での販売台数増や円安の進行により、売上高、利益とも2年連続で増加した。世界販売台数は、北米を中心に海外で増加し、前年同期比15.8%増の73万6千台となった。