世界には「移動できる人」と「移動できない人」がいる─。当たり前と思われがちな〝移動〟という行為に目を向け、社会の分断や格差を分析する。社会学者・伊藤将人氏の新刊『移動と階級』(講談社)が好評だ◆移動がつくる社会の姿を明らかにする同書は、読みどころが多彩。「半数弱が自分を『自由に移動できない人間』だと思っている」「5人に1人は移動の自由さに満足して…