年内発売予定のプラグインハイブリッド車「フロンティアプロ」
日産自動車の中国合弁、東風日産は15日、グループの鄭州日産汽車が小型商用車(LCV)の研究開発拠点を鄭州市に新設したと発表した。開発領域を従来のピックアップトラックやSUVに加えてLCVへと拡大する。鄭州日産はピックアップトラックのプラットフォームなどを活用した車両を展開し、今後、生産台数10万台以上、生産額100億元(約2100億円)以上を目指すとしている。
中国市場向けモデルの開発のほか、グローバルLCVの技術研究も担う。日産は中国で生産・開発した車両を輸出する戦略を掲げている。鄭州日産はプラグインハイブリッドのピックアップトラック「フロンティアプロ」を年内に発売する予定だ。
10日の開所式に出席した日産の赤石永一取締役執行役CTO(最高技術責任者)は「世界の自動車業界は中国を中核に据えて知能化と電動化を加速させている。新拠点が競争力を備えた商品を世に送り出すことに期待する」と語った。