ENEOS(エネオス)は、物流倉庫の多い東京・品川区八潮地区に、トラック専用の電気自動車(EV)充電ステーションを開設して実証すると発表した。全長9㍍のEVトラックへの急速充電に対応し、最大6台の車両に対して同時に急速充電できる。充電予約システムも導入し、物流用EVトラックに効率的な充電サービスを提供する。
EVトラックへの充電を実証するための施設は「大井充電ステーション」で、首都圏の物流需要地で大手物流事業者の倉庫が多く所在する八潮地区に設置した。実証にはSBSホールディングス、日本ロジテムなどの物流関連事業者も参画する。
急速充電器は3基で6口用意した。出力90㌔㍗が4口、45㌔㍗が2口で、1口動作時の最大出力は150㌔㍗。全長9㍍のEVトラック5台分と全長7㍍1台分のスペースを設けており、6台同時に急速充電できる。
脱炭素化に向けて物流事業者のEV導入が進んでいるものの、EVトラックの運行では、充電待ちで運行計画に支障が生じることなどが問題となっている。このためエネオスでは、EVトラック専用で複数の車両に同時に充電可能な予約システムを採用した充電インフラを実証する。
実証に参画する物流事業者と連携し、複数事業者間での急速充電器の共同利用と、充電予約システムの運用について検証する。急速充電ステーションは4年以上運用する予定だ。