自転車を手掛けるパナソニックサイクルテック(稲毛敏明社長、大阪府柏原市)は25日、パナソニックグループとして初となる特定小型原動機付自転車(特定小型原付)「MU(エムユー)」を12月上旬に発売すると発表した。自転車と同様の形状で、運転者は着座して固定したステップに足を置いて操縦する。1回の充電当たりの走行距離は約40キロメートル(同社調べ)。全国の自転車店や二輪車店で取り扱う。価格は23万4千円(消費税込み)。今年度内に2300台の販売を目指す。

 同社はスズキと組み、原付一種のペダル付き原動機付き自転車(モペット)の共同開発も進めている。自前で特定小型原付の販売も手掛けることで、得意の電動アシスト自転車を含む「電動マイクロモビリティ市場」で存在感を高めていく考えだ。