ブリヂストンは14日、中国・瀋陽のトラック・バス用タイヤ製造子会社を現地メーカーに売却すると発表した。高付加価値商品へのシフトや、グローバルでの事業再構築の一環。現地での生産は2024年1月に終了していた。

 現地子会社を通じて全額出資する遼寧省瀋陽の普利司通(瀋陽)輪胎の全株式を、賽輪(瀋陽)輪胎に売却する。売却額は2億6500万元(約54億円)。同日契約を締結し、31日の譲渡実行を予定する。今期業績への影響は軽微としている。

 売却先の賽輪集団(サイルン)は、近年急速にシェアを伸ばしている。米タイヤビジネス誌によると、24年のグローバルタイヤ売上高はトーヨータイヤなどを抑えて世界10位だという。