奈良正(なら・ただし)社長

―昨年6月の社長就任からこれまでを振り返って「収益が厳しく、HDD(ハードディスク駆動装置)用サスペンション事業の撤退を決めるなど、ドタバタの1年だった。既存の自動車分野は、一部自動車メーカーの生産停止の影響があり、数量としては微増だったが、材料や労務費の価格転嫁が収益に寄与した。また、電子情報通信分野で、データセンター向け光コネクターの需要が伸…