ENEOS(エネオス)は、川崎製油所(川崎市川崎)のエチレン製造装置の一部停止を前提に、生産・供給体制の再構築を検討すると発表した。供給過多で価格競争が激化、収益が悪化しているエチレン製造装置の稼働率向上と固定費削減を図る。

 需要低迷による価格競争の激化に加え、中国を中心とした石油化学装置の新・増設、日本国内のエチレン需要低迷で、同社のエチレン製造装置の稼働率は低いままだ。今後も市場回復が見込めないことから生産・供給体制の再構築が急務と判断した。

 川崎製油所のエチレン製造装置の一部停止を前提に、他のエチレン製造装置の稼働率向上につながるように生産・供給体制の最適化を検討する。

 装置の稼働停止に伴う用地や設備を活用した事業も検討していく。