ビル技術部門ではシステム統合事業に注力する
独ロバート・ボッシュは、ビルディング・テクノロジー部門の中核であるセキュリティーおよび通信技術製品事業を、欧州の投資会社トリトンに売却すると発表した。同部門は今後、システム統合事業に注力する。世界90以上の拠点で働く約4300人が引き継がれる。取引は2025年上半期の終わりまでに完了する見込みという。
ボッシュは昨年、事業再編の一環で、ビルディング・テクノロジー部門の事業の大半を売却すると発表していた。買収価格などは開示していない。規制当局の承認などを経て正式に取引を完了させる。
事業再編に伴い、同部門はビルセキュリティーやエネルギー、ビルオートメーションのソリューション・サービスを提供するシステム統合事業に注力する。再編後は8カ国で約8千人の体制となる。
クリスチャン・フィッシャー取締役副会長は「従業員に将来の見通しを提供してくれる適切な買い手」とコメントした。トリトンは、投資先として、産業やヘルスケア、ビジネスサービス分野の欧州企業に重点を置いているという。