Mibot CoreFactory外観

 スタートアップ企業のKGモーターズ(楠一成社長、広島県東広島市)は6日、開発している超小型電気自動車(EV)「mibot(ミボット)」の量産拠点となる新工場「Mibot Core Factory」を、東広島市に設立したと発表した。2025年秋からミボットの量産を開始する予定で、開始に合わせて本社機能も移転し主要拠点として運用していく。

 ミボットは、24年8月から先行予約を開始したところ、開始から3日間で300台を超え、1カ月で1千台を超える予約が殺到した。この需要に応えるべく同社は本格的な量産体制を整えるために新たな工場を設立した。

 新工場は敷地2万平方㍍に建物面積3300平方㍍。ミボットの生産は25年度に300台を予定し、26年度に3千台を目標に掲げる。生産能力は拡張可能で、最大で年産10万台に対応できる。

 ボディ製造は、自動車の車体部品などを設計・製作するキーレックス(藏田亮祐社長、広島県海田町)に委託予定で、工場敷地内に専用施設を設けてミボットのホワイトボディ生産を担当する。設計段階から協業することで、信頼性の高い生産体制を構築し、効率性の向上とともに、高品質な製品の安定供給を目指す。