スズキは27日、移動販売事業者向けのアプリ「シュッパ」の提供を始めたと発表した。出店計画などの予定管理やレジの操作などがアプリ上で容易にできる。スズキが主力とする軽自動車は「軽トラ市」など、移動販売に用いられることも多い。地域活性化につながることから日本自動車工業会としても支援しており、スズキもアプリの提供を通じ、移動販売業を側面支援する。

 小売店向けプラットフォームを手がけるショーケース・ギグ(石亀憲社長、東京都渋谷区)と共同開発した。アプリの機能は(1)予定管理、(2)レジ操作、(3)売り上げ管理・分析、(4)簡単なウェブサイトの作成、の大きく4つある。予定管理では、移動販売に必要な道具や備品などを忘れないよう知らせるほか、SNS(交流サイト)に出店予定を掲載できるカレンダーを作成できる。売り上げ管理では、日々の売り上げデータを分析し、さらに収益を上げるためのヒントを表示するという。

 2025年8月まですべての機能を無料で提供する。以降は有償となる。料金体系は追って公表する。