歩行者優先のドライバーは53%

 日本自動車連盟(JAF、坂口正芳会長)は、「信号機のない横断歩道における歩行者優先についての実態調査」を実施したと発表した。歩行者が渡ろうとする際に、一時停止した車両の割合は53.0%で、前年の調査から7.9㌽増えた。2016年に全国で調査を開始して以降、8年連続で前年を上回り、初めて半数を超えた。ただ、一時停止をしていない車両も半数程度いたのも事実。横断歩道での歩行者優先ルールへの意識が低い運転手がいまだ多いことが浮き彫りになった。

 調査は24年8月、全国94カ所で車両6647台を対象に実施した。都道府県別では、長野県が前年比2.6㌽増の87.0%で9年連続の1位となった。次いで、石川県が同4.5㌽増の80.9%、岐阜が同9.8㌽増の75.2%だった。今回は計41都道府県で、割合が上昇した。一方、最低だったのは富山県で、同18.4㌽減の31.6%だった。

 道路交通法では、歩行者や自転車が横断歩道を渡ろうとしている際、車両は直前で一時停止しなければいけないと定められている。