21日開幕の世界ラリー選手権(WRC)最終戦「ラリージャパン2024」に先立ち、歓迎イベントが15日に東京都内で開かれた。製造者部門で逆転での年間王者を狙うトヨタ自動車をはじめ、各チームのドライバーが最終戦に向けて気持ちを新たにした。
最高峰カテゴリー唯一の日本人である勝田貴元選手(トヨタガズーレーシングワールドラリーチーム)は3度目のラリージャパン挑戦となる。22年には3位表彰台に上がっており「ベストを出し切って、一昨年以上の結果とチームの王者に貢献する走りをしたい」と力を込めた。チーム代表のヤリ―マティ・ラトバラ氏は「簡単な大会にならないことは確かだが、チームみんながモチベーション高く準備を進めている」と話した。
ドライバー部門と製造者部門の2冠を狙うヒョンデのティエリー・ヌービル選手は「最後までラリーは何が起こるか分からない。集中していつも通り楽しみたい」と意気込んだ。
大会実行委員会を代表してあいさつした太田稔彦豊田市長は「観客の安全にも配慮しつつ、ラリーを通じてカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)社会を目指す、誰の心にも残る大会を目指したい」と語った。イベントには選手の出身国であるベルギーやエストニアの駐日大使も出席した。
ラリージャパンは21~24の4日間、豊田市や岡崎市、新城市などを舞台に開かれる。