日産自動車は11月7日、保有する三菱自動車株の約3割に当たる1億4902万8300株を三菱自に約686億円で売却すると発表した。同日の終値である1株460.6円で、8日の自己株式立会外買付取引において取引を実行する。
三菱自はこのうち2980万5650株を29日に消却する。今回の取引により三菱自に対する日産の出資比率は現在の約34%から約27%に下がる見通し。三菱自は自己株式の取得で財務の機動性を高める狙い。
内田誠社長は7日の決算説明会で「三菱自からの申し出があり、三菱自の経営をサポートするため、株式売却を決めた」と説明し、財務体質の悪化に伴う株式の売却ではないとした。
(2024/11/7更新)