タダノは、フル電動ラフテレーン(自走式)クレーン「EVOLT(エボルト) eGR―1000XLL―1」を北米で発売した。最大吊り上げ荷重は100US㌧(約90㌧)で、年間の二酸化炭素(CO2)排出量はエンジン搭載クレーンより約22㌧削減できるという。
走行、クレーン作業のいずれも電動で行う。最大5時間の吊り上げ作業を実施した場合、現場では約9㌔㍍の移動ができる。回生ブレーキも搭載した。フル充電にかかる時間は急速充電の場合2~3時間、普通充電の場合4時間半~5時間半。ディーゼル駆動に比べて静粛性が高く、騒音規制が厳しい都市部や夜間の利用も想定する。
タダノは2023年12月に世界初の電動ラフテレーンクレーン「EVOLT eGR―250N」を日本で発売した。