昨年7月に神戸市中央区の旧居留地で開催したJAIA初の一般ユーザー向け電動車イベント

日本自動車輸入組合(JAIA、上野金太郎理事長)は10月16日、輸入電動車の魅力を一般ユーザーに紹介する「JAIAカーボンニュートラル促進イベント イン 東京」を11月15、16日に東京・丸の内地区で開催すると発表した。会員各社が最新の電動車を展示するほか、同乗体験の機会も設ける。国内市場の電気自動車(EV)販売の現況や、将来動向などをテーマとしたトークセッションも実施する。JAIAの一般ユーザー向け電動車イベントは2023年の神戸に続き2回目で、都内での開催は初めて。輸入電動車への関心を高め、市場拡大につなげる狙いだ。

JAIAは輸入電動車の普及に向けて、21年からイベントを行っている。当初はメディア向けだったが、年々開催規模を拡大。前回は初めて一般ユーザーを受け入れた。JAIAの広報担当者によると、今回は「神戸でのイベントよりも大規模になる」としている。

当日は丸の内地区の行幸通りのほか、周辺の丸の内ビルディング(丸ビル)やKITTEテラスの屋外スペース、東京ビルTOKIAガレリアに車両を展示する。

展示車両はインポーター12社が計37台出展する見込み。この中には、23年秋の「ジャパンモビリティショー2023」で公開したモデルや、東京マラソンの先導車も含まれるという。EVのほか、燃料電池車(FCV)や二輪車も揃える。同乗体験では自動車評論家らの運転で、車両の特徴などの解説も聞ける。

トークセッションではEV市場の現状と今後の動き、充電インフラの整備、整備人材の育成、「クルマ・社会・パートナーシップ大賞(CSP大賞)」と地方連携などをテーマに議論する。また、充電器などのインフラや駆動用電池のリサイクル、整備などの事業者も出展。来場者に、電動車のアフターサービスや再資源化などを考える機会も提供する。

JAIAは今回、有力企業のオフィスが並び、国内外から多くの人が訪れる丸の内地区での開催にこだわったという。富裕層も多く、輸入電動車をアピールするには、絶好の場所と判断した。会場を複数設けることで、より多くの人への情報発信にもつなげる考えだ。