ジヤトコは、自転車メーカーのホダカ(堀田宗男社長、埼玉県越谷市)に電動自転車向けドライブユニットを供給する。ジヤトコ製のユニットを搭載した電動車をホダカが2025年に発売する。初年度の販売計画は1千台。順次、搭載車種を増やし、将来的には年販1万台以上を目指す。

 ホダカと量産事業に関する覚書(MOU)を8月に結び、両社で開発したプロトタイプをこのほど公開した。自転車メーカーとのMOU締結は韓国のマイベロ社に続いて2社目だ。中国の自社工場に組み立てラインを新設し、自転車メーカーに供給する。

 ジヤトコのユニットは変速機構とモーターを一体化したもので、後輪ハブに組み込める。ベース車の設計を大きく変更することなく電動化できることが売りだ。ジヤトコは今後、ユニットの小型化を図るとともに、自動変速機構も搭載できる次世代品の開発も進め、事業拡大を目指す。