CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2024年8月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは日清食品「チキンラーメン」が首位に急浮上し、ビールメーカー2社が2、3位に入った。自動車業類は14カ月連続でトップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の24年7月20日~8月19日に放映された全CMは2431銘柄(前月比21銘柄減)で、このうち自動車業類は61銘柄(同5銘柄増)だった。

 自動車業類では三菱「デリカミニ」が3カ月ぶり、通算9回目の首位を獲得した。また住友ゴム工業、いすゞ「エルフ」、三菱「デリカ」がランキング圏外からトップテン入りした。

 CM総研はこれらの中からデリカミニに注目。水川あさみが家族、イメージキャラクターの愛犬〝デリ丸。〟とドライブを楽しむシリーズ第3弾のCMで、海を舞台に展開。「♪夏も楽しも デリカミニ」などと歌う「年下の男の子」の替え歌が流れる中、サーフィンを楽しむ〝デリ丸。〟の映像に続き、水川が「ウェイ」と同車を楽しげに運転する姿、子どもたちと砂で〝デリ丸。〟の顔を作って遊ぶ様子などを順次映す。ラストは夕暮れを眺めながら「また来ようね」と声をかける水川に〝デリ丸。〟が「考えとく」と返すストーリーだ。

 このほかキャンプをテーマとした作品もオンエアし、成人層を中心に得票。CM好感要因は「出演者・キャラクター」を筆頭に「音楽・サウンド」「ユーモラス」「かわいらしい」でスコアを伸ばした。「夏にちょうどいい。この車に乗って遊びたい」「音楽と水川あさみさんの『ウェイ』が印象に残る」といったコメントも寄せられた。