JDパワージャパン(山本浩二社長、東京都港区)が11日に発表した「2024年日本自動車初期品質調査」によると、不具合の指摘が最も少なかったブランドはスズキだった。100台当たりの不具合指摘数が132カ所。上級ブランドを含む全14ブランドで最も少なく、初の総合首位となった。
「外装」や「走行性能」など9分類225項目についてユーザー調査を実施。指摘数は少ないほど高評価となる。
輸入車を含めた量販ブランド10銘柄の平均指摘数は同150カ所。前回調査で同率首位だったホンダとダイハツは、それぞれ2位、3位に後退した。
上級ブランド4銘柄の平均指摘数は同185カ所。このうち、レクサスが同149カ所で首位だった。
また、9分類のうち、「インフォテインメント」への不具合指摘数が最も多かった。14ブランド全体の平均指摘数は同31.2カ所で、前回調査から2.0カ所悪化した。インフォテインメントは、ブランド間での不具合の差が大きい傾向にある。最も指摘が少なかったブランドが同17.7カ所だった一方、最も多かったブランドは同97.7カ所に上った。JDパワーでは「インフォテインメントの品質強化が初期品質改善における大きな鍵」としている。
全ブランドの平均指摘数は同152カ所で、前回調査から1カ所増えた。同社は「『分かりにくい/使いにくい』をはじめとする車両設計に関する指摘が大半を占める」とした。
同調査は今回が14回目。新車を購入してから2~13カ月が経過したユーザーに対してウェブを通じて調査を行った。回答者数は2万1412人で、調査期間は24年5~6月。