日産自動車は9月6日、福岡県にリン酸鉄リチウム電池(LFP)の工場を新設すると発表した。2028年度に稼働を開始し、軽自動車の電気自動車(EV)から適用を開始する。事業総額は1533億円で、生産能力は約5GWh。既存のLFPと異なる構造を採用し、現行の軽EV「サクラ」と比べて電池のコストを3割削減する。

リン酸鉄リチウムは、東南アジア由来の材料を日本企業から調達する。事業総額のうち最大557億円の助成を経済産業省から受ける。

日産はLFPとは別に、28年度に全固体電池の量産を開始する予定。低コスト型から高性能型まで電池のバリエーションを増やし、EVの普及につなげる。