ダイハツ工業は6月25日、型式指定が取り消されている「グランマックス」、OEM(相手先ブランドによる生産)車のトヨタ自動車「タウンエース」、マツダ「ボンゴ」(いずれもトラックタイプ)で新たな不具合が発覚したと発表した。「後面衝突時の燃料漏れ防止の基準」の試験で、バッテリーの固定具が外れ、所定位置を保持できない可能性があることがわかった。国土交通省は同日、速やかにリコール(回収・無償修理)届け出るように指導した。

国交省の確認試験の中で、不具合が判明した。対象台数は3車種で計2万3千台。法規では、バッテリーが所定位置から動かないことが定められており、今後、固定具の改良などで対応していく考え。不具合による事故は現時点では把握していない。

3車種は、今回の認証不正問題で1月26日に国交省から型式指定が取り消された。前面衝突試験で、本来はセンサーでエアバッグを作動させなければいけないが、タイマーで作動させる加工を行っていた。

また、同社は同日、生産終了を含むすべての車種とエンジンで、国交省による道路運送車両法の基準適合確認試験を完了したことも発表した。