ホンダは、小型ジェット機「ホンダジェット」のシェアリングサービスを6月に始めると発表した。まずは旅行代理店などに提供し、将来的には一般ユーザーにサービスを提供することも検討する。ホンダジェットとセットで車も提供し、出発地から目的地までシームレスに移動できるサービスを目指す。

 現時点で決まっている顧客企業は、旅行代理店のジャパンチケット(田中宏彰社長、東京都渋谷区)やクレジットカード業の三井トラストクラブ(五十嵐幸司社長、東京都中央区)などの4社。例えばジャパンチケットの場合、富裕層の外国人旅行客向けに150万円以上の価格で提供するツアーにホンダジェットを用いる。

 ホンダは、移動の効率化や地域活性化、遠隔地における医療サービスの提供などを狙いに、22年からホンダジェットのシェアリングサービスの実用化に向けた実証を実施してきた。