ニデックは18日、京都市内で定時株主総会を開いた。5月24日に明らかになった連結子会社、ニデックドライブテクノロジーの売上高過大計上について、最高財務責任者の佐村彰宣常務が経緯を説明し、株主に陳謝した。永守重信代表は「不祥事に対して深くお詫びをするべきだが、私はお詫びをしません。私の仕事は株価を上げることです。やるべきことはやっている」と語った。取締役選任など4議案はすべて承認された。

 新社長として初めて株主総会に臨んだ岸田光哉氏は、終了後の会見で「4月の社長就任から現場の声、顧客の声を聞き、課題の把握に努めてきた。本社でも様々なヒアリングを行っている。会社としてのバリューをどのように上げていくか、自らの課題として取り組む」と語った。

 株主総会には565人(昨年は648人)の株主が出席。所要時間は昨年と同様の1時間55分。質問者は16人(同14人)だった。