戦後の日本は、奇跡とも言われた経済成長の過程で、さまざまな貿易摩擦を生んだ。1950年代後半からは繊維、80年代からはカラーテレビ、鉄鋼、自動車などの製品輸出が急増。自国産業を脅かされる危険を感じた欧米を、保護主義的政策に駆り立てた◆米国との自動車摩擦は、70年代末からの第2次石油危機で顕在化した。燃費の良い小型車の需要が高まり、日本車の輸出が増…