旧ビッグモーターの中古車事業を5月に引き継いだウィーカーズ(東京都千代田区)の田中慎二郎社長は5月29日、現在策定中の会社の「改革プラン」を秋口には発表したい考えを示した。同日、国土交通省幹部への挨拶後に報道陣の取材に応じた。

自動車保険金の不正請求問題などを発端として、道路運送車両法に基づいて同社は指定整備工場のうち約3割にあたる39事業所が指定取消になった。車検事業ができない状況だ。

田中社長は「いずれは『指定』の取得を目指すが、現在はまず会社の風土改革、法令順守の研修に取り組んでおり、それがしっかりできてから再申請させていただく」と語った。

田中社長は、少しずつ社内の幹部や社員と直接、またはオンラインで面談を続けている。「(不祥事が発覚した)昨年の7月以降、現場では罵倒されたり罵声を浴びたり大変な目にあった方が多いが、新体制で頑張ろうとしている。私としても何としても改革をやりとげ、胸を張れる会社にしたい」と語った。

社長ホットラインを設けて、現場の声を直接取り入れることも検討しているという。