先端半導体の新会社、ラピダス(小池淳義社長、東京都千代田区)は15日、米スタートアップのエスペラント・テクノロジーズと、人工知能(AI)半導体の設計開発で協業すると発表した。低消費電力のデータセンター(DC)向けAI半導体の開発・製造に取り組み、2027年をめどに市場投入を目指す。

 エスペラントはファブレスで、低消費電力の設計開発に強みを持ち、インテルなどとも連携している。都内で会見したアート・スウィフトCEO(最高経営責任者)は「迅速な開発・生産ができるラピダスとの連携は魅力的だ」と語った。

 小池社長は「自動運転などに必要なエッジAIや、AI半導体を使うDC、クラウドといった用途で(超微細の)2㌨(1㌨は10億分の1)半導体は27~28年ごろ爆発的に需要が出る」との見方を示し、「すでに相当の顧客と話をしている」と手ごたえを語った。