ホンダは15日、中国の合弁会社「広汽ホンダ」が正社員を対象に希望退職の募集を開始したことを明らかにした。5月上旬の募集開始から現在までに1700人が応募したという。競争が厳しくなる中、生産体制の最適化を図る。

 広汽ホンダは昨年11月末に派遣社員900人に契約を打ち切る通達を出すなど人員削減を進めてきたが、正社員も対象にしたリストラに踏み切る。最終的な人員削減数の計画は明らかにしていない。

 ホンダの2023年度の中国販売は122万673台でピークの20年度と比べて3割減となった。24年度は新型の電気自動車(EV)を投入するが、それでも販売は減少する見通し。年内にはEV専用工場の稼働も控えており、中国の事業体制を見直す。