スズキは13日、2025年3月期業績見通しが売上高と各利益項目で過去最高となると発表した。営業利益は2年連続で過去最高を更新する。四輪車の販売台数増加や売上構成の変化、原価低減などで増益を見込む。

 25年3月期から国際会計基準(IFRS)を適用する。売上高は5兆6千億円、営業利益は4800億円(日本基準4700億円)を見込む。販売台数は前期比2.7%増の325万4千台とした。欧州で減少するものの、日本やアジアでの販売台数増を見込む。

 営業利益では、原材料価格で350億円、固定費の増加で500億円の減益となる見通し。為替影響での増益は見込まない。

 24年3月期は、円安の影響や台数・売上構成の変化、原価低減などにより、売上高と各利益項目が過去最高となった。販売台数は同5.6%増の316万8千台だった。