総合試験機メーカである鷺宮製作所は、1964年から、ドライビングシミュレータ「DiM」を中核に、MBD(モデルベース開発)に貢献する各種試験装置を展開する。

 車両モデルによるシミュレーションが中心のモデルベース開発において、開発車両を体感できるドライビングシミュレータ「DiM」は、欠かせない存在である。

 また、車両モデルの一部を実車載部品(リアル)へ置き換えた評価ができる「HILS」、高精度なモデルを作成するための「動特性試験機・性能試験機」など、MBDを支える試験機をトータルに提供する。

 モデルベース開発ではシミュレーション試験へ連動するため、高応答なアクチュエータと高精度な制御技術が欠かせないが、鷺宮製作所は、長年磨かれてきたアクチュエータとソフトウェアの技術開発により、それらを可能にする試験装置を実現してきた。

 「人とくるまのテクノロジー展2024」では、MBDへ貢献する製品をはじめ、今年、埼玉の事業所にオープン予定のテクニカルラボラトリーでの新たな試験環境を紹介する。また、カーボンニュートラルに貢献する電気式アクチュエータや、省エネ油圧源を用いた「省エネ試験ソリューション」など動画やパネル・プレゼンテーションを交えて紹介する。