トヨタ自動車は25日、中国インターネット大手の騰訊控股(テンセント)と提携すると発表した。テンセントが持つ人工知能(AI)などの技術を生かしたサービスなどの提供を目指す。

 北京モーターショーで明らかにした。テンセントは中国向けSNS(交流サイト)「ウィーチャット」を手がけるほか、生成AIサービスを提供しており、大規模言語モデルやクラウドコンピューティングの技術を持つ。トヨタのソフトウエアやサービスと組み合わせて車両を「知能化」し、車両の個人化(パーソナライズ)といった新たな価値創出に取り組むとしている。

 トヨタの中嶋裕樹副社長CTO(最高技術責任者)はテンセントについて「トヨタと一緒に情熱をもって仕事がしたいと手を挙げてくれた。中国のお客さまを笑顔にする取り組みを加速する」と話した。