地方新聞社で働いていた頃、小学校へ出前授業に向かう編集長の背中を見ながら、「1度で良いから代わりにやらせてくださいよ」と心の中でつぶやいた。職場体験で来社した中学生に自社の業務を紹介する仕事にやりがいを感じていた私が、本当にやりたかったのは講師だった。きっかけは20年近く前に、大学受験予備校の河合塾で登木健司講師の授業を受けたことだ。複雑な英文の…