ボッシュ(クラウス・メーダー社長、東京都渋谷区)は、製造から15年以上の〝旧車〟向けサービス「ボッシュクラシックカーサービス(BCCS)」を始めた。アジアでは日本が初めて。エンジン関連などの補修部品「クラシックカーパーツ」の供給から始め、部品のリビルトサービスも開始する。国内の保有台数が多いBMWやメルセデス・ベンツなど4ブランドのドイツ車から対応し、車種や補修部品の点数を順次拡大する。

 BCCSでは製造から15~29年以下を「モダンクラシックカー」、同30年以上を「クラシックカー」などと定義している。まずは現在も生産が続いている補修部品を供給し、需要に合わせて廃番部品の復刻なども検討する。開始予定のリビルトサービスでは、元となる「コア」をドイツで再生して提供する計画だ。

 BCCSは、独立系整備工場で組織する「ボッシュカーサービス(BCS)」が展開する。約40店舗が興味を示しているという。サービスの対応店舗は看板=写真=を掲げ、BCCSホームページの専用ページでも公開する。

 4月の開始時点では、BMWの2代目「3シリーズ」やポルシェの3代目「911」、フォルクスワーゲンの2代目「ゴルフ」、メルセデス・ベンツの4代目「SLクラス」などに対応している。