ローラのマシンイメージ

 FIA「フォーミュラE世界選手権」の運営団体であるフォーミュラEホールディングスは現地時間11日、ヤマハ発動機と技術提携する英ローラカーズの車体パッケージ供給先が独アプトチームに決まったと発表した。ヤマハ発は3月末、ローラへの電動パワートレインなどの供給を通じて、来季からフォーミュラEに参戦すると発表していた。ヤマハ発は電動パワトレの開発を進めており、6月には車両に搭載してテスト走行を実施する予定だという。

 ヤマハ発製の電動パワトレやエネルギー制御ソフトをローラが仕立てるマシンに搭載し、アプトに供給する。ローラとアプトは複数年の供給契約を結んでいるという。アプトは過去に独アウディと組んで参戦し年間王座も獲得したが、近年は低迷していた。

 ヤマハ発の丸山平二取締役常務は「ローラのパートナーとして、レースを通じて高度なエネルギー管理技術を獲得したい」と話す。アプトも「過去数カ月の議論と交渉の中で、ローラとヤマハ発の成功への決意を感じた」とコメントしている。