ホンダは12日、軽商用電気自動車(EV)「N―VAN e:(エヌバンイー)」の発売時期を2024年春から同年秋に延ばすと発表した。部品メーカーでの生産設備の立ち上がりが遅れているため。ダイハツ工業も認証不正の影響で開発を見合わせており、ラインナップがそろわず、軽商用EVは出鼻をくじかれた格好だ。

 先行予約は5月から開始する。当初は1月下旬からの予定だったが、生産体制の立ち上がりが遅れたため延ばしていた。価格や諸元などは6月に発表する。

 軽商用EVをめぐっては、ダイハツとスズキ、トヨタ自動車も24年3月までに発売する予定だったが、ダイハツの認証不正により発売時期のメドが立っていない。現在、発売している軽商用EVは、三菱自動車「ミニキャブEV」と、同社からOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受ける日産自動車「クリッパーEV」などにとどまる。