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ダイハツ工業は4月8日、今後の事業体制を発表した。小型車の開発や認証の主導権をトヨタ自動車に移し、ダイハツがその委託を受ける事業体制に切り替える。これに伴い、トヨタとの新興国小型車カンパニーは解消し、開発から認証までの業務のレポートラインを「トヨタコンパクトカーカンパニー」に変更する。リソーセスの配分を適正化し、開発現場の過度な負担を原因とする一連の認証試験不正の再発防止につなげる。

開発から認証までの事業体制の見直しは、今後のモデルから順次切り替える。アジア向けモデルの開発や統括機能を手がける「トヨタ・ダイハツ・エンジニアリング・アンド・マニュファクチャリング」(TDEM)と「トヨタ・モーター・アジアパシフィック」(TMAP)は、6月にトヨタのアジア本部に集約する。

このほか、ダイハツは旧役員が2023年度の賞与を最大で全額返納したことも発表した。