HySEのダカールラリー参戦メンバー

 1月にサウジアラビアで開催された「ダカールラリー2024」に水素燃料エンジン車で挑戦したのが、国内二輪車メーカー4社などで構成する水素小型モビリティエンジン研究組合(HySE、小松賢二理事長)だ。参戦車両「HySE―X1」を展示した東京モーターサイクルショーで報告会を開き、小松理事長は「ブラッシュアップして来年チャンレンジしていきたい」と次のダカールへの決意を示した。

 HySEは、水素エンジンの基盤技術構築を目的に、ヤマハ発動機やカワサキモータース、スズキ、ホンダの国内二輪車メーカー4社が正組合員として、川崎重工業、トヨタ自動車の2社が特別組合員として2023年5月に発足した。ダカールラリーへの参戦は、発足後すぐに決定し、短期間で参戦車両を開発したという。報告会は、レース参戦メンバーらが登壇した。HySE―X1は、昨年11月のテストで駆動方式のチェーンに問題が発覚。今年1月1日のテストでようやくダカール出場への自信を持てたという。参戦メンバーは「水素燃料は思ったより走れる」と述べ、次回への挑戦に意欲を示していた。