PIAAのフォグランプ

 市光工業は、子会社で用品を手掛けるPIAA(寺田浩康社長、東京都文京区)を、ガソリンスタンド大手の宇佐美鉱油(宇佐美智也社長、愛知県津島市)に8月30日付で売却すると発表した。市光工業は、コア事業であるライティング事業へ経営資源を集中させるためと、譲渡理由を説明。売却額は35億円で、業績への影響は精査中としている。

 PIAAは、1963年に市光工業の一般補修部品販売部門から分離独立して設立。2011年6月に完全子会社化していた。ワイパーブレードやフィルター・エレメント、ルーフキャリアなどを販売しており、資本金は4億7500万円。23年12月期の売上高は97億5100万円、営業利益は3億5700万円、当期純利益は2億6千万円だった。

 市光工業は「宇佐美鉱油への完全移転が完了するまでの間、サポート契約を締結するなど円滑な事業の移行を進める」とした。