オートバックスセブンは、1日付でフランチャイズチェーン(FC)加盟店に課すロイヤルティーを引き上げたと発表した。1カ月の売上高に対し、これまで1%としていたが9%とした。同社が料率を改定するのは、FC展開を始めた1975年以来初めて。増収分は店舗の設備投資やデジタルトランスフォーメーション(DX)の促進などに充てるという。一方、FC各店に卸売りしている用品を値下げすることで、加盟店各社の負担軽減にも配慮する考えだ。

 同社によると、従来、各種設備の有無で店舗ごとに提供できるサービスに差が生じていた。FC施策の見直しで、全店舗でのサービスの均質化や品質向上につなげ、顧客満足(CS)の向上につなげる。

 また、すでに3月末までに、4月以降の一部在庫が納入済みとなっていることから、この分を新たな卸売価格に反映するため、FC各店に補填措置を行う。この影響などを織り込み、24年3月期の連結業績見通しを下方修正した。前回公表値(23年10月30日)に比べ、売上高は63億円減の2279億円、営業利益を53億円減の66億円、純利益を26億円減の64億円とした。