店内のイメージ図

 ヤナセ( 吉※田多孝社長、東京都港区)は28日、フェラーリ車の販売事業に参入すると発表した。フェラーリジャパン(ドナート・ロマニエッロ社長、同)と26日付で、正規販売店契約を締結。東京都新宿区内に、サービス工場を併設した新店舗を4月に設ける。これでヤナセの取り扱いブランド数は8つとなる。同社は「マルチブランドディーラー」としての成長戦略を描いている。〝スーパーカー〟の代名詞の一つでもあるフェラーリを加えることで、富裕層の開拓につなげる狙いだ。

 同社はフェラーリを専門に扱う子会社、ヤナセフィオラーノモトーリ(東京都港区)を新設。社長は新事業の準備室室長だった北沢謙二氏が務める。資本金は1千万円。

 日本自動車輸入組合(JAIA、上野金太郎理事長)によると、フェラーリ車の国内販売台数は2019年まで900台弱だったが、ここ数年、増加傾向にあり、23年は1395台となっていた。

※=「吉」の「士」が「土」