アルプスアルパインは、25日に開いた取締役会で経営体制の見直しを決めたと発表した。6月26日付で経営体制を変更し、事業ポートフォリオとコスト構造の変革を急ぐ。新たに最高執行責任者(COO)や最高経営戦略責任者(CStO)も設ける。詳細は4月30日に公表する。

 同社はCOOやCStOを設けることで経営構造改革に集中して取り組める体制を目指す。COOには既存事業の業務執行の権限を大幅に委譲し、最高経営責任者(CEO)が経営構造改革により専念できる体制を敷く。また、CStOは経営構造改革の進ちょく管理や全社組織・グループ会社の構造改革、M&A(企業の合併・買収)を含む成長投資戦略を進める。

 また、全世界の拠点構造改革を担う生産担当の山上浩執行役員を常務執行役員に昇格させる。また、経営構造改革における各執行役員の役割もより明確化する。

 経営体制の見直しに伴い、栗山年弘代表取締役会長執行役員は代表権のない相談役に就く。また、最高財務責任者(CFO)の小平哲取締役専務執行役員は6月開催予定の定時株主総会とその後の取締役会の承認を経て代表取締役専務執行役員COOに就任する予定だ。CFOも続ける。CStOには小林淳二執行役員が就く予定だ。