ホンダは「アコード」のハイブリッド車(HV)を全面改良して8日発売した。車両周辺を全方位で認識する最新の運転支援システム「ホンダセンシング360」やグーグルのアプリケーションをホンダの国内モデルで初めて採用するなどし、安全性や利便性を高めた。年間200台の販売を見込む。

 11代目となる新型アコードは、パワートレインに排気量2㍑のエンジンと新開発の高出力モーターを搭載した2モーター内蔵式無段変速機(CVT)を採用。燃費(WLTCモード)は23.8㌔㍍/㍑だ。車両サイズは全長を75㍉㍍、リアトレッド(幅)を10㍉㍍伸ばし、安定感のあるデザインとした。23年1月に販売を終了した先代モデル同様にタイで生産する。

 ホンダセンシング360は、広角単眼カメラに計5台のミリ波レーダーを追加したセンサーシステム。従来のホンダセンシングの機能に、前方交差点車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能を追加した。

 インフォテインメントシステム(IVI)も刷新した。「グーグルアシスタント」「グーグルマップ」「グーグルプレイ」を車両本体に搭載したことで、スマートフォンに接続しなくても各種アプリを利用できるようにした。1つのダイヤルでエアコンや照明などを操作する「エクスペリエンスセレクションダイヤル」や前荷重も制御する走行支援システム「モーションマネジメントシステム」も国内仕様のホンダ車で初採用した。

 価格は544万9400円(消費税込み)。