カーラッピング事業を展開するワイエムジーワンは、今回はメイン車両にトヨタ「プリウス」を使用し、実演を通じてカーラッピングの知識を高めるとともに、その知名度アップを図る。

 また今回は、昨年10月に発売された、より艶感のよいグロスタイプのフィルム 3M 2080シリーズ ハイグロスシリーズでのラッピングを実演する。

 同社は、3Mジャパンの認定システムを取得するとともに、展開するブランド『LAPPS(ラップス)』により、日本国内でのカーラッピング普及に尽力している。さらに2021年よりカーラッピング内製化支援プログラム『シップス(CIPS)』を立ち上げ、カーラッピング事業を通じて、新車ディーラーなどに新たなビジネス提案をしている。

 カーラッピングは、塗装をすることなく、好みの色に車を変化させることができ、剥がせば元に戻せる点が特徴で高級車を中心に需要が増加している。また、最近では、色を変えることなく飛び石などの傷や守るプロテクションフィルムも注目を浴びている。フィルムを張ることで日光による色褪せも防ぐため、塗装を新車購入時同様に保つことが可能である。また、カーラッピングではフィルム選びも重要である。海外から安価なものが国内で流通しているが、接着剤が残り、剥がせなくことなど逆に塗装を痛める危険性もある。フィルムの品質についても学ぶべきである。「確かなラッピング技術はもちろん、フィルムに対してもしっかりと知識が必要」(同社の山家一繁社長)。そうした中途半端な施工が国内でのカーラッピング普及を遅らせる要因の一つとなっている。

 一方、カーラッピングは、車両の乗り換え時の下取り価格のプラス査定に繋がり、ディーラーのスタッフも、車両販売の際、他社と差別化を図れる新たなビジネス提案になる。