豊田自動織機のエンジン認証不正問題に関し、国土交通省は2月27日、型式指定申請における不正行為があった現行の自動車用エンジン3機種の確認試験を実施した結果、道路運送車両法の基準に適合していることなどを確認したと発表した。これに伴い、同エンジン3機種については、出荷停止の指示を解除した。

対象エンジンの型式は「1GD」「2GD」「F33A」で、いずれもディーゼルエンジン。トヨタ自動車の「ハイエース」や「ランドクルーザー」などに搭載している。豊田自動織機がトヨタから一部開発を受託している。

豊田自動織機が設置した外部有識者による特別調査委員会の調査結果によると、自動車用エンジンの出力試験を担当する同社は、試験の際に燃料噴射量を調整して出力やトルクカーブを見栄えの良いデータにする不正を行っていた。