ヤマハ発動機は、2月21日に開いた2024年春の労使交渉で、労働組合の要求に対して満額回答したと発表した。回答指定日前に回答するのは初めて。物価上昇に加え、経済の好循環への貢献として満額回答とした。

労働組合は、賃上げとして定期昇給に相当する「賃金制度維持分」で6400円、ベースアップ(ベア)に相当する「賃金改善分」で1万1千円の総額1万7400円を要求。一時金は年間6.5カ月分としていた。ともに過去最高額となる。14日に開いた決算会見で日髙祥博社長は「昨年末以降、インフレ率以上の賃上げはしなければいけないと話してきた。要求内容を見て(この考えに沿って)回答していきたい」と述べていた。

今後の交渉では、職場や働き方についての課題を議論していく。