CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2024年1月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは富士フィルムのインスタントカメラが首位、日本マクドナルドが2位、アサヒビールが3位だった。自動車業類は7カ月連続でトップテンを逃した。
東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の2023年12月20日~2024年1月19日に放映された全CMは2591銘柄(前月比133銘柄増)で、このうち自動車業類は65銘柄(同8銘柄増)だった。
自動車業類では、三菱「デリカミニ」が2カ月連続7度目の業類1位を獲得。スズキ「スペーシア」が2位に上昇、スバル「レイバック」が3位に後退もトップスリーをキープした。
CM総研は、これらの中からスペーシアに注目。「走れ!かぞく思い。」をコピーに、芦田愛菜が大学生、柄本佑と宮澤エマ、子役の鈴木凜子が〝おとなりの3人家族〟を演じるシリーズを展開する。
そのうち最もスコアが高かったのは、芦田が家族のスペーシアに乗せてもらう一幕を描いたCM。芦田が室内空間の広さや、オットマン(足乗せ用ソファ)として使用できる後部座席の「マルチユースフラップ」に「これ、すごいじゃないですか!」と声を上げると、うれしそうな表情を浮かべる柄本らに「いやいやいや」と謙遜され、心の中で「自慢されてしまった」とつぶやくストーリーだ。
女性層を中心に支持され、CM好感要因では「出演者」「商品にひかれた」で高評価を得た。視聴者からは「広々として良さそうだ」「大学生の愛菜ちゃんが可愛い、車も乗り心地良さそう」といったコメントが寄せられ、同車の魅力を伝えることに成功したといえる。