マツダは31日、2列シートSUV「CX―70」をオンラインで公開し、2024年春に北米で発売すると発表した。「CX―60」「CX―90」に続く「ラージ商品群」の第3弾だ。米国とカナダを皮切りにメキシコや豪州で順次、売り出す。日本での発売は計画していない。

 すでに米国で発売中の3列シートSUV「CX―90」とほぼ同じ車格で、米国とカナダでは、排気量3.3リットルの直列6気筒ガソリンエンジンの48ボルトマイルドハイブリッド車(HV)仕様と、排気量2.5リットルの直列4気筒ガソリンエンジンベースのプラグインハイブリッド車(PHV)仕様を用意する。豪州では、ガソリン及びディーゼルエンジンベースのマイルドHVを発売する予定だ。安全面では、運転手の手放し運転やわき見を検知した場合に注意喚起する機能を搭載する。

 オンライン発表会で北米現地法人、マツダノースアメリカンオペレーションズ(MNAO)のトム・ドネリー社長兼最高経営責任者は「(電動化で)現時点で最適な技術はPHVと考える。CX―70こそ現時点で最適な車だ」と語った。

 防府第2工場(山口県防府市)で生産して輸出する。詳細な仕様や販売価格は米国での発売に合わせて発表する。