市販マフラーメーカーの藤壺技研工業(藤壺政宏社長、横浜市西区)は、急な降雪時を想定した対策用品「スノーケル」を発売した。公道走行は不可だが、積雪時に純正マフラーに装着することで、暖気時の排気ガスを雪の外へ放出する仕組み。近年、頻発する大雪による立ち往生に巻き込まれた際などに、一酸化炭素中毒からドライバーを守る。「マフラーメーカーとしての知見を生かした」(担当者)対策アイテムとして訴求する考えだ。

 3本のパイプを組み合わせる仕組みで、工具などを使わずに短時間で装着できる。排気部は湾曲(わんきょく)させ、雪が内部に侵入することを防ぐ工夫を施した。そのほか、マフラーと同じステンレスを使用することで錆を防止。車体との接触を防ぐスポンジなども装備している。主に軽自動車向けに対応している。

 価格は1万2980円(消費税込み)。